平成18年 3月28日清掃・リサイクル対策特別委員会−03月28日-01号

◆佐々木浩 委員  私も、経営計画、経営改革プランを特に中心にお伺いをいたします。
 一部事務組合は、予算・決算規模が大体800から1,000億ということになりますと、自治体に匹敵するぐらいの規模でありますが、その割にはなかなか透明性がなくて、私どもは、代表で今議長に行って議論していただいているわけであります。
 ここで組合債の発行というのがいろいろ出てきます。これから組合債は非常に増えてくる傾向にありますけれども、我々は自治体でも債権をいろいろと発行しますけれども、この組合債というのは、我々の自治体が出している区債とかああいうものと全く一緒の条件というふうに考えてよろしいんでしょうか。

◎清掃管理課長 基本的に同じだと考えております。

◆佐々木浩 委員  例えば公債費比率とかそういうことで、発行制限というのもあり得るということなんですかね。

◎清掃管理課長 ちょっとそこまでは存じてございません。

◆ 佐々木浩 委員  いろいろ年度別の計画なんかも見ていますと、例えば平成20年初期のあたり、非常に発行額も多くなりますし、また逆に支払う方の元利償還も多くなる、それから運営経費も19年以降物すごく増えるということで、もちろん退職金の発生も相当増えると思うんですね。だから、平成20年あたりから急激に財政は悪化するんだろうなというのは予想はされる。そのためのこの経営プランだと思うんですけれども、その辺の認識というのは、一部事務組合の中でどのようなふうになっているのか。

◎清掃管理課長 一部事務組合、あわせて区長会等、清掃一部事務組合を構成する自治体で、これから組合債の発行が増えて残高が増えていくということで、かなり心配されてございます。

◆ 佐々木浩 委員  我々だったら経常収支比率とか公債費比率とかを気にしながらやらなければいけないんだけれども、なかなかそういう数字というのも出てこないし、自治体と同じ規模、組織でありながら、余りそういうところを、気にしてないというわけではないんでしょうけれども、チェックをされてないというのがこれまでだと思うんですね。
 それから、例えば職員に関しても、清掃という特殊な面もありますけれども、細かいことはきょうは言いませんけれども、総論的に、我々23区の職員も含めて、いろいろな手当だとか非常に厳しい環境になっておりますし、また、人事院勧告の制度も少し変わるようでして、区の職員の皆さんには厳しい環境になるというふうに予測をされておりますが、この一部清掃組合の場合はどのような状況になっているのか、かいつまんでで結構ですので、ご説明ください。

◎清掃管理課長 基本的には、かなり人件費の見直し等を今後進められていく予定ですが、これまでの6年間につきましては、東京都の派遣ということがあわせてあったということで、東京都の勤務条件等がほぼ横引きであったというような状況であったと考えております。

◆佐々木浩 委員  これまでというか、これからはどうなっていくのかということですが。

◎環境清掃部長 経営計画の中で、簡単に言うと、アウトソーシングあるいはPFIということで、人員の3割を削減するという方向を出していますので、そういう意味では、かなり定数の削減ということも真剣になってこれから取り組んでいくということは言えると思います。
 それと、先ほど、これも私も所管ではないので正しいかどうかはあれなんですけれども、その前提でお話をさせていただければ、工場の組合債の償還の問題、これから今ご指摘のように非常に大きくなる。これについては、区の方の主張は、要するに、これはもともと新設の工場ではございませんで、プラント更新も含めて、東京都時代につくったものの更新、建て替えということになりますので、当然ながら、その分にかかる組合債の償還経費も当然区の方へ渡してしかるべきだという主張をずっとやっております。その辺がまだたしか決着がついてないんですね。ですから、今後東京都との協議ということになろうかと思うんですけれども、いずれにしても、その分にかかる経費は当然膨大な額になりますので、その辺については、財調の協議の中で、どういう形でとるかというのはちょっとわかりませんけれども、当然、主張をこれからもしていくということになろうかと思います。

◆ 佐々木浩 委員  そうすると、今いろいろな見込みの数字が出ているんですけれども、まだその辺の透明でない部分、しかも巨額な部分がどう転ぶかわからない、こういう状況の中なものですから、なかなか見込みも立てづらいんだと思うんですけれども、この見込み数字をうのみにしちゃうとなかなか難しいのかなというふうに思います。それはこれからいろいろ交渉して、どこが有利というわけじゃないんですけれども、この一部事務組合自体が成り立たないと、経営的に非常に危険な状況になりますので、その辺も踏まえて、かといって、我々杉並区初め23区が余り不利では困りますので、やっていただきたいというのと、遅きに失しましたけれども、こういった経営改革プラン、今まで6年間はそういう状況だったのでしようがないですけれども、こういうものが出てきたことは非常に評価をしておりますし、こういう中で、23区の区がやっていることにようやっと少し手をつけ始めたかなということでありますので、内容については、また我々の代表で議長が出ておりますので、議長にしっかりとチェックをしていただければというふうに思います。
 最後は意見で。