平成18年予算特別委員会−03月08日-04号

◆佐々木浩 委員  私は、選挙、住民票、それから地方制度調査会に関して、時間があれば債券、課税、義援金、こんなところです。
 まず、選挙なんですが、この黄色の予算概要の冊子を見ますと、来年の区議選と都知事選の予定として、告示日と投票日も出ております。これはあくまでも予定で、我々が、こっちが決めることではなくて、統一地方選の場合は、残念ながら国の方で臨時特例法をつくるものですから、選挙管理委員会が決めるわけじゃないんですけれども、だから一応予定というふうにしているんでしょうけれども、質問の趣旨としては、統一地方選は第1、第2と2つに分かれていますが、もう一緒にしちゃったらどうかというような趣旨で、投票日を一緒にするということです。そういう趣旨で考えるといろいろなメリットとデメリットがあるんですけれども、選管もいろいろ研究していると思いますが、その辺の研究成果をお願いします。

◎選挙管理委員会事務局長 統一選については特例法で決まってくるわけでございますけれども、これは昨年まで15回目を迎えましたけれども、それぞれ統一された形で行っているところです。
 この関係でのメリット、デメリットでございますけれども、一緒に行うということであれば、選挙経費の削減ということは図れると思います。
 またさらに、有権者にとって投票の機会が1回で済むということから、利便性とともに、投票率の向上も図れるかなというメリットはございます。
 ただ、デメリットとしましては、選挙については、都知事選と都議選はできても杉並区議、区長選ができないとかという形での、複雑な形での投票資格の把握が必要になります。
 また、投票の入場券についても、告示日が異なりますので同時には発行できませんので、告示日以降2つ発行することになります。そうしますと、1枚の入場券だけで入場することが想定されて、現場の管理が難しいとか、さらにポスター掲示場ですが、区議選の場合ですと約8メートル、さらに区長選だと1メートルちょっとあるんですが、それで約10メートル、さらに都知事も加わると2メートルちょっとありますので、相当数のポスターの掲示場の関係で確保が困難とか、そうしたデメリット等があることから、そんなことが特別区選挙管理委員会の事務局長会議でちょっと話題になって、そんなことを話した経過がございます。

◆佐々木浩 委員  投票率に関しては5%ぐらい違うんで、我々も投票率アップアップと一生懸命やっていますけれども、都知事選に便乗した方が上がるだろうというのはもう目に見えていますし、経費も、アバウトでいいんですけれども、人件費、やはり開票作業2回やると物すごい金額なんですよね。この辺なんかも含めると、およそでいいですから、人件費というのはどのくらい削減できるのか、経費全部含めて、どうでしょう。

◎選挙管理委員会事務局長 当該年度での地方選挙費として約2億1,000万余を計上させていただいておりますが、19年度でも予算をお願いし、執行するべき経費がございます。その合計額でいきますと、都知事、区議、区長選でいくと、約四億四、五千万ほどが統一地方選経費としてかかる予定です。
 今回の、当該年度では計上しておりませんけれども、投票管理者また立会人、さらに事務従事者という形で、投票所の保守のほか、開票の関係での事務従事者、また立会管理者の費用、さらに期日前投票等々でいきますと、大体2割ぐらいの削減効果ということで、約8,500万ぐらいの削減効果はあろうかと思います。
 ただ、実際上、都知事選等の場合は都から委託金が来ますので、その辺はカットされるとかで、区の関係ではちょっと微妙なところがありますが、単純にいくとそのぐらいの効果はあろうかと思います。

◆佐々木浩 委員  全国規模でそういうことになったら大変な削減になるんですけどね。
 それから、例えばもし投票日をそろえますと、告示日が我々も4月1日になるのかなと計算するんですけれども、そうなると、我々議員の給与なんかも月払いでやっているものですから、さすがに4月1日、1日だけ出て、あと本給全部もらうというわけにはいかないので、その辺我々も、計算すると、月払いで考えると平均して2,500万かな。それは、当選してくるとまた在籍しますから、やりますけれども、そういうやりくりなんかを考えると、相当経費節減にはなると思うんですよ。
 そういうことも踏まえて、法令で決めることですから、いろいろな要望はできますけれども、選管の中でもみんなで集まったときとか、またしっかり研究をしていただいて、もしあれだったら、国の方にもその方がいいんじゃないかぐらい言った方がいいのかなと思いますが、いかがでしょう。

◎選挙管理委員会事務局長 先ほど特別区の選挙管理委員会事務局長会議等でも話題になったということでお話ししましたけれども、特別区選挙管理委員会の連合会もあります。そうしたことでは、いろいろな形での場については話題等にはさせていただきたいと思っております。

◆ 佐々木浩 委員  話題を変えまして、先日のニュースで、大阪地裁で公園のテントも住所という、ちょっととんでもない判決が出てしまいまして、私もびっくりしているんですけれども、最高裁はどうするか、これから見ものでありますが、これに関しては相当影響があると思うんですね、もし仮に認められたらですよ。その辺、担当者のお考え、いかがでしょう。

◎区民課長 今現在係争中の案件で、私どもも、公園ですとかそういったところに居を構えるといいますか、そういった方々の住民票を認めるかどうかということに関しましては、今興味を持って見守っているところでございます。

◆佐々木浩 委員  まだ見守っているということは、杉並では申請の例というのはまだ1件もないと。もし出てきたら、それはまた見守るだけではなくて、対応を考えなくてはいけませんからね。

◎区民課長 今の段階では、そういった方の申請はございません。

◆ 佐々木浩 委員  今後ですけれども、仮の話で、例えば住民票が発行されるような事態になれば、何かそこには郵便も届くそうなんですけれども、健康保険とか生活保護とかもろもろの影響が物すごく出てきますが、どういう影響が出てくるのか、ちょっと整理してお答えください。

◎ 区民課長 その辺も含めてまだこれから少し、区民課だけではございませんので、関係所管とも詰めてまいりたいなというふうに思ってございますけれども、杉並にも大きな公園ですとかそういうパブリックスペースと言われるところがございますので、もちろん、今下級審の方で出ているようなものがそのまま最高裁の方でも係属されるということになったときには、さまざまそういった影響が出てくるかなと。具体的な影響については、またこれからもう少し検討させていただきたいと思います。

◆佐々木浩 委員  そうやって違法に占拠している住所が公に認められるというのは大変なことですけれども、何でもありなのかなというふうになってしまいますので、今後注視していただければというふうに思います。
 それから、地方制度調査会で農業委員会と監査委員会についての答申がありましたけれども、それぞれの部署でご意見はどうでしょう。

◎ 生活経済課長 まず農業委員会でございますけれども、昨今の報道でも、やはり農林水産省関係からも非常に強い異論が出ているということで、見送りになったという形でも聞いてございます。私どもとしましても、まだ正式にそういう形でございませんので、農業委員会としては、現状の中でしっかりとした仕事を頑張ってやっていきたいというふうに考えてございます。

◎監査委員事務局長 監査委員の人数を増員できるという規定かと思いますけれども、増員するしないにかかわらず、監査の充実を図るという観点でこれからも考えていきたいというふうに思っております。

◆佐々木浩 委員  わかりました。
 では、話題を変えまして、杉並区もいろいろ義援金を、どこの部署というか、しようがないからここで聞きますけれども、区庁舎内でも議会でも、義援金だとかいろいろ集めております。昨今、その行き先がいろいろ問題になったり、あるいは街頭で違法な義援金を集めたりというか、非常に問題になっています。
 そういう意味で、各義援金に今監査をしなきゃいけないだろうという動きがありますけれども、杉並区も区役所を通していろいろ義援金を集めていますけれども、その行き先というか、ちゃんと正確に行っているのかとか、そういうことを確認しなきゃいけないと思うんですが、監査等もあわせてご意見があれば。

◎ 総務課長 区役所の集めたものについては、きちんと正確に相手の方に届けているわけですけれども、公共的な道路なんかで募金を集めているという部分につきましては、今後そういった部分ではきちんと対応しなきゃいけないかとは思っていますが、なかなか、寄附者の性格性等、今後もきちんと見守っていきたいというふうには思っております。