平成17年決算特別委員会−10月05日-06号

◆佐々木浩 委員  私は、教育委員会、学校、それから、もし時間があれば違反広告。
 まず、財調協議の中で学校関連についてのものが結構ありますので、こちらの区長部局とよく質疑するんですが、教育委員会から聞いたことがないので、大学だとか高校の運営だとか、あとは小中学校の教育指導の奨励6億3,900万って、余りよくわからないんですが、教育委員会の立場としてこういうのはどう考えるか、一度お聞かせください。

◎庶務課長 国の方の補助金というようなことになりますと、今委員おっしゃったのは、幼稚園の関係で就園奨励費あるいは就学援助、そういったようなお話でしょうか。それとも、ちょっとすみません、義務教育国庫負担の問題というのはそういうお話でしょうか。

◆佐々木浩 委員  東京都と23区との財調協議の中でそういうような話があるということです。

◎ 庶務課長 大変恐縮ですが、財調の関係では、教育委員会としては、今後学校の建て替えという話の中で、それをどう措置するかというような話は聞いてございますが、そういった都の方の負担金といいますか、そういった話のことはちょっと承知してございません。申しわけございません。

◆佐々木浩 委員  所管がなかなかあれなんですけれども、ぜひ興味を持っていただければと思います。
 それから、教員に関してなんですけれども、私はいろいろな場で学校の先生に、給料が高いとか休みが多いとかいろいろ言うものですから、相当厳しくやっていますけれども、ただ、やはり先生というのは学問だけじゃなくて、いろいろな生き方を子どもたちに伝えてほしいということを思っておりますので、課外活動とか、そういうところで人間性を豊かにしていただきたい。そういうところにはお金をつぎ込んでもいいのかなというふうに思いますけれども、その場合、職免の場合もありますし、休みの期間中の場合もあります。
 まず、職免の場合なんですけれども、いろいろ規定を読みました。ほかの委員会で他の委員が質問したような気がしますけれども、例えば甲子園の審判とか、ああいうのは公務員さんとか学校の先生が多いんですけれども、ああいうのは職免に当たるのか。それから謝礼とかが出るような気がするんですけれども、謝礼とか交通費とか、ああいうのは地公法上セーフになるのか、その辺をお聞かせください。

◎ 指導室長 今ご質問のあったような件につきましては、いわゆる職免、職務専念義務免除という扱いになります。ただし、勤務時間中にこれを行う場合につきましては、報酬につきましては、受け取った場合にはその分の給与が減額されるというような形になっておりまして、謝礼を受け取る場合には、その分給与が減じられる、このような扱いになってございます。

◆佐々木浩 委員  わかりました。
 ちょっといろいろなケースを聞いてみたいんですが、最近、テレビ番組で、私立の先生と公立の先生といろいろ出られているんですが、ぱっと見て、私立の先生は報酬を全額もらって、区立の先生はもらってないのかなとか、いろいろ思うんですけれども、そういうテレビ出演をしたときのギャラだとか、あるいは最近本を執筆する先生が多いんですけれども、ああいう原稿料とか、そういうものというのはどういう扱いになるんですかね。

◎ 指導室長 テレビ出演につきましては、いわゆるボランタリーで出る場合と出演料が出る場合とございますが、これも届け出をしていただくことになっております。兼業兼職届というのがございまして、私ども教育委員会の方で、それがある程度制限がございまして、教員として適切な兼業兼職であればこれを許可する。
 例えば先ほどお話がありました原稿執筆、これは許可の対象になってございます。また、テレビ出演につきましては、勤務時間外の場合には、報償費をそのまま受け取ることはできますが、先ほどの審判等と同様に、仮に勤務時間中にかかるような場合には、先ほど申し上げました給与減額という扱いになります。

◆佐々木浩 委員  あと微妙に、私はこういう一芸がある方は大好きなんですが、俳句とか何かで非常に趣味が高じてプロ並みになって、そういう投稿をして何かもらうとか、そういうケースがあると思うんですね。そういうのはどうなんですかね。

◎ 指導室長 個々の具体的な事例を見ませんと、ちょっと詳しいお答えができなくて恐縮ではありますけれども、今ご指摘の例えば俳句に入選した、その上で何か賞品あるいは賞金が出た、これはもうあくまでも勤務とは異なる、宝くじに当たったのと同じような扱いと考えております。

◆佐々木浩 委員  私、いろいろなところで活躍してほしいので、推進する側なんですけれども、あといろいろ勉強していただきたいんですが、我々は政務調査費というのがありますけれども、学校の先生の教師個人個人に研究図書費みたいな、そういうのはあるんですかね。

◎ 指導室長 研究図書費という形ではございませんけれども、いわゆる管外出張、要するに先進地区の視察等々にかかわる旅費というのはある一定額がございまして、これは毎年学校で研究テーマとか、あるいは研究を継続している教員に、全員分は毎年はないんですけれども、これを割り当てて研究を奨励するという形をとってございます。

◆佐々木浩 委員  本とか資料とかというのはどうなんですか。

◎指導室長 個人あてという形ではございませんが、学校の教員の研修図書費という中から必要な研究図書を購入して、共同で活用していただく、このような形になってございます。

◆佐々木浩 委員  ちょっと別な質問をします。
 子どもたちが安全に学校生活を送るためのセーフティーネットはいろいろありますが、何かあった後の保険というのがあると思うんですね。いろいろあると思うんですね。特別区自治体総合賠償責任保険があったりとか、あるいは区の方は、例えば乳幼児医療費助成があったり、資料を見ますと、日本スポーツ振興センター災害救済基金とか、あるいは個人で特約保険、子ども特約をつけていたりとか、いろいろなケースがあると思うんですね。だから、例えば幼稚園とか学校で子どもがけがをして入院した、入院費が10万かかったという場合は、どこから、どういうふうに、どうなるのかなという整理というのはどうなんですかね。

◎ 指導室長 基本的には、先ほどご指摘のありました日本スポーツ振興センターというところの保険で、一応教育課程内、あるいは教育課程外であっても、学校の教育活動であります例えば部活動等、これで子どもがけがをしたりした場合には、この保険の中から補償されるという形になってございます。

◆ 佐々木浩 委員  例えば、これは幼稚園に限る話ですけれども、区の医療費の助成がありますよね。そうすると、こっちから先に払って、もし足りなかったら助成をするというようなことなのかな。要するにあっちもこっちあっちももお金が出て、10万しかかからなかったのに20万集まっちゃったとか、そういうケースってありますよね。そうなのか。何か補てんをして、ちゃんと10万で打ち切りになるのか、その辺はどう整理していくんでしょう。

◎学務課長 ちょっとこれは詳細なところはわかりませんけれども、例えば基本的にそういった事故の損害賠償の保険が適用された場合は、健保の方が適用外になるだとか、そういう形になっておろうかというふうに認識しております。

◆佐々木浩 委員  健保は適用外になりますが、区の医療費の助成と、それから共済給付金と、それから個人が入っている保険がありますよね、生命保険だの何だのの子ども特約とかついて。そういうものの絡みというのはどうなるんですか。

◎ 庶務課長 民間の保険については、その保険契約の中でどういった保険が、あるいはどういった支給がされたときには適用外というようなことが規定されているのかなと思いますけれども、医療費助成の方は区の方の施策ですから、区の方でその要件を決めていると思うので、所管の方から聞いていただかないとわからないんですが、いずれにしても、学校関係につきましては、そういった学校管理下の事故に対応するということで保険を規定してございますから、管理下で事故が起きた場合については、第一義的にはこの保険で私どもは支払いをしていくという考え方でございます。

◎ 児童担当部長 今の委員のお尋ねでございますけれども、基本的には、けが等の治療をした場合について乳幼児医療費助成を使った、その後、学校の方の保険がおりたという場合でございますけれども、学校の方からおりた保険の範囲内の額を返還してもらう、そういう形になってございます。

◆佐々木浩 委員  わかりました。安心しました。
 それで、ちょっとほかのことですけれども、先日のいろいろなやりとりの中で、長期継続契約、多分次の議会あたりに出てくると思うんですが、そうなると、私も随分昔から言っていた学校のパソコンのリース契約はどうなっているんだと、さんざん私言って、今は基本的に単年度会計原則ですから、ちょっとうまいこと信用でやっているんだと思うんですけれども、長期継続契約になりますと、これは次の翌年度の支出というのが確定をしていないものですから、途中解約とか、そういうような特約をつけないとおかしくなるのかなと思うんですが、そういうような準備というか、考え方はどうですか。

◎ 経理課長 長期継続契約につきましては、これから検討するところで、次回、また次の定例会で条例をかけたいと思っておりますが、今のリース契約で例えば3年で、2年目でやめてしまうというような場合、あと1年について予算がつかなかった場合にどうするのかというご質問だと思うんですけれども、一般の民間同士のリース契約でも、最初の契約に反したときには、それなりの違約金ですとかそういうのが生じると思いますが、準じる考えで検討していかざるを得ないかなと思っております。

◆佐々木浩 委員  それでは、学校の方の授業なんですけれども、区の広報紙をなかなか読んでいただけないというようなことがいろいろありまして、できれば学校の授業に「広報すぎなみ」だとか、我々の議会だより等を題材にしていろいろやっていただければ、中学生ぐらいからなじんでいただければ、大人になっても読んでいただけると思いますので、ぜひ要望します。